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キレイな弧を描く

小説 青春・友情

キレイな弧を描く

ウニ

中学バスケに足を入れたが、ベンチウォーマーの日々。だけど努力した話。

休載中

332ページ

更新:2012/06/27

説明

小学校の時、初めてバスケットボールに触った。


―ただのクラブ活動だった。

必ずなにかしらのクラブに参加しなくてはならなかったから、バスケットを友達と一緒に選んだ。



クラブ活動とはいえ、経験者もいたし、僕みたいに初心者もいる。



―ただのクラブ活動だった。


一緒に始めた友達も初心者で、仲良く出来た。



クラブの中で、一番うまかったのは、勇人(はやと)だ。


勇人は身長も高く、ミニバスに入ってたから、とてもうまかった。



その勇人と肩を並べてうまかったのは、ヨシアキだった。


名前の漢字はわからないが、ヨシアキ。


巨体、…身長ではない。


その巨体でしかし速かった。ぶつかると、吹っ飛んだ。


―ただのクラブ活動だった。


その2人が相手に回ると、勝ち目がなかった。

味方になれば、こんなにも心強い味方はいない。


が、相手に回る事が多かった。



―ただのクラブ活動だった。


小学校最後のクラブ活動の日。つまるところ、最後の試合。


学校内だったけど、最後の試合。


勇人が相手チームにいた。


最後の試合で、負けは決定だった。


―ただのクラブ活動だった。


キセキが起きる訳もなく、惨敗の得点差。


残り数秒、もうやけになって、3ポイントラインから打ってやろうと、構える。


勇人は容赦なくブロックに来る。

―ただのクラブ活動だった。

勇人と僕の身長差は、かなり離れていたが、最後の最後だから、ディフェンスに来たのだった。


―ただのクラブ活動だった。


僕の手から離れたボールは、


―ただのクラブ活動だった。


勇人のディフェンスをこえて、


―ただのクラブ活動だった。


高い弧を描き、


―ただのクラブ活動だった。



ゴールに吸い込まれていった。



ただのクラブ活動だった、その3ポイントが入るまでは…。




僕を、中学のバスケ部に入部させるほどの快感を与えた―――

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