籠の鳥

その時代、その時代で起きた歴史や事件を風化させないよう、歌い語り続けて旅をする根無草。 物語はそんな吟遊詩人の奏でる悲劇の歌から始り、読み手は作者の巧妙な語り口に見事に騙される。 どこか不思議な雰

(応援) 西 東という作者は、一体何種類の色彩を使い分けるのだろう。 時に儚く、時に荘厳に、時に悍ましく、そして、この作品のように文雅な一面も見せる。 文章というものを、いとも簡単に操るその筆致の

僭越ながらレビューさせて頂きます。 全体を通した描写が素晴らしいです。 最初から最後まで、頭の中に絵が浮かび上がりました。 冒頭は吟遊詩人から始まりましたが、その後の、戦の裏側の臨場感が凄まじく、