星奈

とてもとても悲しくて切ない話。なのに、読後、心が暖まる話でもあります。 内容も去ることながら、表現も、、、畳み掛けるような短い、飾り過ぎない文体の 詩的な語りかけが、登場人物たち、ユウと日和の辛さ、切なさを加速させて感じさせ、 読むほうの心に迫ります。 伏線も巧みに使われていて、最後のほうでああそうだったのか、と思わせる構成の上手さ。 たった1週間。その1週間で、ユウは自分の夢をかなえ、日和や周りの人々の心の 奥深くに触れていきました。最後はもしかしたら? と思いましたが、 この作品の純度からして、ハリウッド映画的展開にならなくてよかったと思います。 悲しくも美しいお話をありがとうございました。
1件

この投稿に対するコメントはありません