京正源之助

『ケンツロウの世紀末小説レビュー』その5 ケンツロウ「北斗ブラザーズがお送りする、世紀末小説レビュー」 ザコ「今回は高橋 優時さんの『主人公の俺が死ぬとき、ラブコメが始まる!』!」 ケンツロウ「おいザコ、オレが最近読んだラブコメの感想を聞け」 ザコ「へっへっへ、ケンツロウ! オレはこんなパンクな格好こそしているが外見とは裏腹に硬派でよ?! ラブコメ小説なんて読まねェぜ!?」 ケンツロウ「ならば力づくで読みたい気分にさせてやる。ホアタ!!」 ザコ「!?」 ケンツロウ「この小説は立てると必ず死んでしまう死亡フラグの呪いに悩まされる少年を主人公としたラブコメディだ。いかにラブコメかというと、死亡して復活する際には必ずと言っていい程ベッド脇に女の子が鎮座しているというくらいラブコメだ」 ザコ「なっ、体が勝手に……!?」 ケンツロウ「だがこの作品は単にラブコメをやっているだけの作品ではない。ストーリーの各所で伏線をちりばめており、ラブコメというジャンルの割にはとてもよく物語構想を練られているようだ。行き当たりばったりで進めていくのではなく、計算高く作られている作品だな」 ザコ「世紀末スタイルなパンクファッションのオレを無理やり着替えさせてごくごく普通の服装にし……!!」 ケンツロウ「そしてこの作品の大きなウリの一つが、ポップなタッチで綴られる論調だと思う。コミカルでとりつきやすく、愉快な執筆スタイルだ。これを支えるのはきっと、作者高橋さんの素敵な人柄の表れだろうな」 ザコ「ラブコメ向きのルックス(何それ……)にチェンジさせたところで、満を持してまたいつもの如く手が勝手にケータイを操作するだと!?」 ケンツロウ「お前はもう読んでいる」 ザコ「ひでぶゥゥ!!」 ケンツロウ「ばばばーん!! ばーばーばーばァーーーん!!」 読者・源之助から: 非常に読みやすい印象を受けました。論調と作風がとてもとりつきやすく、ページを進める手がかなりサクサクと進みました。 ケンツロウも指摘している通り、ストーリーも設定もこのジャンルにしては随分とよく練り込まれていると感じました。力量が高い作者さんだなァとつくづく思いましたです。
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滅茶苦茶嬉しいです、本当にありがとうございます! 伏線は少し意識して描いているので、そういってくれますと鼻の下が伸びちゃいますね。 最後に、こんな小説にレビューを描いて頂き本当にありがとうございました!

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