フォッグ

(´∋`) 『読者との知識差』について今更思う夜。 最近いくつかのイベ上位作品を拾い読みしたんですが、その時にふと思ったんですよ、『読者との知識差』ってやつを。 とある作品で、西部開拓時代の場景を描写しておられたんですが。決闘シーンに入って“コルトSAAを抜いた“ってだけ書かれてたんです。 知ってますか、コルトSAA。 シングルアクションアーミーの略です。通称ピースメーカー。 6発装填の回転式拳銃。 西部劇ではドメジャーな拳銃ですが、名前だけで絵が想像出来る人と、そうでない人がいるんじゃないかな、と。 まぁ、西部劇の決闘シーンで引き抜く物なんて、拳銃しかないだろうし。朧気に西部劇の銃を想像してくれれば良いって事かもしれませんが、それなら“拳銃を抜いた“でもいいんですよね。 で、鳥さんの話。 「グランノイズ」でも色々やっちゃってる気がします。 自分が不得意な分野だと、説明いるかもって思うけど。得意分野は思い至らないといいますか。 初期のころだと、ゴブリンやトロールなんて、いわゆるモンスターって奴の外見はファンタジーにあまり馴染みがない人には、すぐには分からないよな、と。 それに色々と作品毎に違う形ですし。 トロールとか、ダンジョンズ&ドラゴンズだと再生能力持ってますし。 ムーミントロールを想像されると大惨事です。 しかしながら、説明し過ぎもまたうざったいんですよ。 先程の西部劇の例だと。 「素早く振り向くと、腰のホルスターから6発装填の回転式拳銃、コルトSAAを引き抜く。」 まだいい。 「素早く振り向くと、腰のホルスターから6発装填の回転式拳銃、コルトSAAを引き抜く。そのシリンダー内には.44ー40弾が5発、発射されるその時を今か今かと待っている。1発少ないのは、暴発で足を撃つ危険を避ける為だ。」 決闘シーン! 今、撃つところ! スピード感! 「素早く振り向くと、腰のホルスターから6発装填の回転式拳銃、コルトSAAを引き抜く。そのシリンダー内には.44ー40弾が5発、発射されるその時を今か今かと待っている。1発少ないのは、暴発で足を撃つ危険を避ける為だ。ちなみにSAAはシングルアクションアーミーの略で…」 マニアうぜー! (´∋`) 結局、ちゃんと考えろよって話。 あ、この例に出した小説を貶してるわけじゃないです。はい。 鳥さんよりぜんぜん凄いです。

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