椎堂 緑歌

早く朝にならないだろうか…。 ボクは携帯を片手で弄りながら思う。現在の時刻は4時半過ぎで、「もう朝だ」と言う人もいるだろう。 だがボクにとってはまだまだ明るくなりかけの朝とはまた違う世界…だと思うのだ。 それに昨日は眠たくても寝れなかった為に深夜は散々漫画を読みまくり、ついさっき読み終わってしまったのだ。 だから今はどうしようもなく途方に暮れてしまうほど暇なのだ。 そうなってしまうと、何かと時間のない朝であろうと恋しくなるもので、ボクが朝を待ち遠しく思ってしまうのは仕方ないことなのである。 端的に述べると「暇」ということなのだが、それを小説のように心情を事細かに長ったらしく書いてみる事によってボクは何とか時間を潰してみているのだが、如何せん小説を書こうとしてみると固くなり過ぎて読みにくい小説、面白くない文章になる。 加えて三日坊主と完璧主義が相まってきっちりしてない文章や矛盾が発生してしまうと、心がシャープペンの芯よりもそれこそ簡単にポキッと折れてしまうのだ。 よってボクはいつまで経っても小説を完成させる事は出来ないと思われる。 嗚呼、此でどれだけの時間を費やす事が出来ただろうかと思っていたが、まだ20分ばかししか過ぎてはいなかった。 まだまだボクが朝を迎えるのは程遠いようだ。

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