まる

すごくすごく面白かったです。時間を忘れて一気読みしてしまいました。 ファンタジー小説は、私は馬鹿なために最初の設定がよく理解できないことが多く、中々読み続けられないのですが、『シャッフル』の世界観は至ってシンプル。 シンプルだけど、とても興味を引かれる設定なのです。トランプのマークに沿った血筋、それぞれにある違う力、そして希少なジョーカー。もうこれだけで「読みたい!」と思ってしまいましたw 読んでみると、やはり何より素晴らしいのはステイという主人公です。辛い過去やことに飲まれずに絶えず前を向き、どんな相手にも決して媚びない。仲間想いのカッコイイ女性です。でも、悲しいことに「自分」への執着心が全くない。そこがもどかしくて、これからの見どころでもあると思います(勝手に)。 そのもどかしさを誰より感じているだろう、ステイラブなツバメとリウル。2人が何故ステイをあんなに好きなのか、読んだら納得できてしまう。ステイは、無条件に溺愛、信頼される主人公ではなく、それを受けるだけの器を持つ主人公です。 そして、ステイがツバメとリウルをどれほど特別に思っているのか、も心が暖かくなる、本作品の魅力です。一緒に旅するゼル・リン・マリネロ・ルイス(は、どうだろう…w)のこともとても大事にするステイですが、やはり、ツバメとリウルは別格なんだなあ…という部分もしっかり書き分けられていて。 色々な伏線(これもまた興味を惹きつけられるものばかり!)や、テンポよく転がる展開、ユーモアあふれる会話に、気持ちを奮い立たせられるステイの歩み方。 そして、魅力あふれる登場人物。登場人物は、出れば出る程誰が誰だか…ということがよくありますが(私が馬鹿なので…)、本作品はまったくそれが無いです。どの人物も生きているようで、むしろどんどん出てほしい!と思ってしまいます。ゼルのお姉様方も出るのを心待ちにしてましたw 長くなってしまいすみません…。また、完結時にこれより長いレビューをしたいと思いますw1000ページ越え、すごいなー。まだまだ楽しみにしていまする! 個人的に、ツバメがかっこよすぎてヤバイです。そしてステイの可愛らしいこと!この2人の行く末もドキドキしながら見守りたいですw
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