有澤いつき

 八章まで読んだ時点でのレビューとさせて頂きます。遅くなり申し訳ないです。    特に指定がなかったので、気になったところを述べさせてもらいます。まず思ったのは、この小説は壮大なものにしたいんだろうな、と言うことです。ひとつひとつの場面を丁寧に描き、重厚にしようとする意思が感じられる構成であり、展開でした。  気になったのは、まず重厚にしようとするあまり冗長になっていることです。一から十まで全力投球で、抜くところがないと言いましょうか。「この場面はそこまで細かくページを割いて書くところなの?」という部分が多く、読んでいて苦痛でした。具体的には、オペレーション室の食堂のメニューの会話。カモフラージュにしろ、○○定食がいい、という至極どうでもいい話をページを跨いでされるのは読んでいて辛かったです。そういう部分が多い小説でした。  主人公の戦う動機付けについて。特別に憧れる、の部分はよくつたわりました。しかし、ひとりぼっちであるはずの主人公が大切な人や世界を守りたい、という理由で戦う、ということに違和感を感じました。天涯孤独で特別仲の良い友達がいない少年が、どうして「街や人を守らなきゃ」と思えるほどの衝動にかられたのか? 戦う理由はそういった正統なものではなく、「特別になりたい」のほうが強いのではないか、と感じました。したがって、主人公がやや偽善的に写りました。蛇足ですが。    以上です。頑張ってくださいませ。
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レビューどうもありがとうございました!!ご意見を参考に修正したいと思います。 そして蛇足の部分で言われている主人公像についてですが、有澤さんがまさに言うように、作者としましては主人公は特別になりたいから』、『自分は特別だから』を理由にあそこまで戦えたのを表現したつもりです。 あとは仲間意識ですかね。そういうのも芽生えてたからというのもあったんですが……なかなか難しいですね。 まだまだ未熟なので、これからも努力致しますm(__)m

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