吾妻栄子

終戦記念日はもう過ぎていますが、平和の意味を再考する意味でも広く読まれて欲しい作品です。 短編ながらも正確な文章と時代考証に基づいた堅固な物語世界に深く惹きつけられました。 末期的な戦局にあって、建前に縋るしかない父親と本音で生きようとする息子の対比が哀しくも鮮やかです。 原爆の悲劇を当事者の目線から描いた「はだしのゲン」が表現の是非と巡ってニュースになりましたが、この作品においてはワンクッション置いた立場から原爆の残酷さを描き出している点も印象的です。
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重ね重ね有難うございます。 二年前の、ちょうど終戦記念日前後に書き上げ、冒頭に記しております通り、さる地方文学賞に応募しようとしたのですが断念しました。 珍しいのですが、応募要項の規定に『原稿を三セット提出』という一項がありまして。 私はPCを所持していない為、応募となると原稿を手書きしないといけないのですが、短い作品とはいえこれを手書きするとなると一回でも一苦労です。それを三セットとは、苦笑。 当時は締め切りも押し詰まっていた為、遂に諦めるに至ったという次第です。 『はだしのゲン』の一件は記憶に新しいですね。 確かに、残酷ともいえるシーンはそれを読む子供達にとってはショックな事なのかも知

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