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いみ
いみ
2013/9/18 21:47
「警視庁護国課所属、志熊光樹!! 咲山流歌、その命、貰い受けるッ!!」 背筋にゾワリとした感覚が走り抜けたその直後、流歌は背後から叫び声を聞く。 ハッとして振り返ると、そこには漆黒の学蘭に身を包み、腰溜めに長尺の日本刀を構えた少年が現れていた。 「えっ、なっ、何!?」 「あっ、 ……?」 両脇では友人二人が抜けた声を戸惑いの声を発すが、少年は彼女らにも構わず刀を抜いている。 “こっ、こんな白昼堂々、目立つように襲ってくるなんて……!! 何なの、この子!?” 流歌は瞬間、強い焦りを感じていた。術式を使えば、友人二人を巻き込むかもしれない。かといって、少年に対し無抵抗でいれば大きな怪我は免れないだろう。 ここは──── “見せ付けるしかない” 力を。魔眼所有者たる片鱗を。
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