クラブハウス

こんにちは。レビュー専門所より来ました。これは批評というよりは感想に類するレビューですので悪しからず。 最初、この作品を読んだときにこれは短編なのだと思いました。40頁弱で終わる短編なのだと。ちょっと言葉にし難いのですが、あらすじ書き風というか。一つ目は「主人公が変化している過程が描かれていない」とでも言えばいいのでしょうか。主人公の変化の発端と変化後は書かれているのですが、その中間の気持ちの揺らぐ部分がない。二つ目は間期と言いますか遊びの部分が無い。ずっと目まぐるしく状況が変化していて、ただ真っ直ぐに結末へ向かっているといいますか。別にこういった書き方が悪いと言いたい訳ではないです。けれど、この書き方では長編になると若干疲れるような、飽きが来るような気がします。どの程度の長さの話を構想しているのかは分かりませんが、あまり長編になるのはおすすめし辛いです。しかし、一方では非常にテンポがよく作者さんの気にしていた「引き込み」という点では優れていると思います。 また、漢字の変換に関して気になりました。例えば2頁目で「当」という小学2年生で習う漢字は変換されていないのに対して「眺」という中学で習う漢字は変換されています。若干、不自然に感じました。 読点の位置がおかしいところが見受けられました。というか、読点が多すぎです。例として3頁目の「彼女は目立つ容姿をしており、男子生徒の多くは、彼女と少しでも云々」。「しており」の後の読点は二つの文を並べています。「男子生徒の多くは」の後の読点は主語とそれ以外を区切っています。区切っている大きさの関係上後者の重要度の方が低い。しかし、同じ読点で区切っているのでややこしい感じがしています。こういったところが非常に多い。読点の多さも作品の雰囲気作りに大きく寄与していると思うので少なくなるのは困りものですが、現状のややこしいままも良くないです。 あと、日本語の誤用もありました。字数の関係上割愛させてもらいますが。 僕自身、作中の独特の表現や言い回しにはかなり惹かれました。とても特徴的で主人公の性格や雰囲気がとても分かりやすく出ていました。また、田舎の学校で行われる文通という設定も微妙に現実味があり、大変魅力的です。作者さんの着眼点の面白さを十分に味わえ、楽しかったです。今後も頑張ってください。
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レビューありがとうございます。ご意見すごく有難いです。おっしゃる通りこれは短編を想定しておりますが、遊びや過程がないというコメントに驚いてしまいました。確かになかったです。漢字や読点については皆様に焦らせないように極力平仮名を使い、読点も多いのですが、やりすぎましたね。とても参考になりました。ありがとうございます。
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あれ?短編の構想でしたか。 35頁からの展開でまだまだ続くんだと思い、このような書き方になったのですが。 短編ならばこの書き方で問題は全くないですね。けれど、短編ならば場面変更が少し多すぎではないかなと感じます。そして、短編で話が二転三転するのも多少ややこしく思います。 何にせよ栞を挟んだので、今後もまだ読ませていただきます。
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