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ヘヴィノベル
神楽 佐官
2013/10/19 0:56
小説、読ませてもらいました。 自分の少ない読書量のなかでは筒井康隆が一番タイプが近いかなと思いました。 風刺性の強いSFだなと思います。 まず入念に下準備して書いているのは素晴らしいです。 内容についてですが、まあ毒が強いといいますが、政治的な部分までこんなにダイレクトに書いて大丈夫かいなと気の弱い僕は心配になってしまいます(汗)。 構成の妙についてはケチのつけようがありません。 ラストの場面は本当にお見事です。 すこし理屈が勝っているかなとも思いましたが、これは不知さんの個性でもあるのかなと。 引っかかったのは文章。 主人公が中学生であることを気をつけて筆を進めていますが、たまに大人の作者の部分が出てくる箇所があります。 44ページの『上条さんは超名門私服の制服。全国女子高校制服50なんて写真集でいつもトップ3に入っている制服だ』。 ……普通、中学生は女子高生の制服なんて興味もちませんよ。 お姉さん好きのHな中学生なら話は別です。 でも、松陰くんは18禁コーナーから出てくる同級生の女の子を白眼視していた普通の男の子ですよ。 いつもトップ3に入っていることを知っているってことは、何回もそういう写真集をチェックしていなければいけません。小説を読んだかぎりでは松陰くんはそういう人物ではないはずです。 こういう価値観が逆転した世界なので『全国女子高校制服50』とか誰でも当たり前に読んでいるのかとも一瞬考えましたが、そういう描写もないですし、文章からは制服に対する憧憬とかも感じますので、やっぱり大人の感覚になっちゃっているのかなと。 現状ではそんなところです。 これはあくまでも一読した段階での感想なので、数日したらまた別の意見が出てくるかもしれませんね。また、僕の方に読み抜けがあるかもしれません。 興味深い小説をありがとございました。
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菊池川詠人
2013/10/19 10:55
レビューありがとうございます。 制服の件については全然気づきませんでした。 おっしゃる通り、我輩のおじさん趣味がもろに出ちゃったようですね。 鋭いご指摘、感謝します。
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