にゃんデッド

ザッキルテという存在について、考えさせられました。 何も言わず、理解せず、多感な思春期の少女が発する不安定な心の声を、そのスポンジのように空っぽの頭に吸い込み続けた彼女はある意味、学校という特殊な場所に渦巻く感情、言霊の化身ともとれるように思います。小さいころから良く親に『死ねなんて冗談でも言うもんじゃない』と叱られたのを思い出しました。 彼女の存在に対して、ねっとりとした不気味さ、思わず背筋が寒くなるような恐ろしさを覚える反面、何と言うかそれとは違う、言いようのない読後感に考えさせられる作品。 とても読みごたえがありました。

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