まさりみか

面白かったあ! ヨーロッパのおとぎ話のように幻想的な世界で伝説の生物たちを相手に美しいけれど弱々しい兄妹が知恵を盾に生き抜く話と当初思っていましたが、話が進むにつれて様相が一変。 深まる謎を楽しむと共に生きるということ、エゴや社会との繋がりを考えさせられました。 無知であるが故の罪、教育を受けてない無垢なる残忍さ、そして本能としての生への渇望と己の大切なものを命をかけて求め、守る生き様。 一つ一つのエピソードそれぞれが一つの物語を紡ぎ、更にこの物語の本流へと繋がり絡み合い大きな濁流となって流れる。 物語がミクロからマクロに……思いがけない世界の真実を突き付けられ、個の存在のちっぽけさを感じさせまたミクロに収束する展開には感嘆しました。 最後の決断と選択のあとの新たなる世界、ほんとワクワク読めて楽しかった。 そしてまたいつかこの世界は胎動し、次のフェーズにいくことを望むのではないかとほのかに期待しています(*´ω`*) 一度完結の後のラスト付近の加筆、すごく良かったです。 ピエル気に入ってたので嬉しい♪
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