rossony07

サークルから。 ざっくばらんな感想になりますが、悪しからず。 この物語はファンタジーと見せかけた純愛小説だと思う。 ずっと独りだった魔女と運命の出会いを果たした少年。 ここまではよくあるパターンなんじゃないかと思うけど、そのあとが想像のはるか上を行った。 魔女の絶望や、少年の変わり果てた姿に読んでる方もついページを閉じたくなるけど、頑張って読むんだ! これは理想のハッピーエンドだと思う。 個人的には完全に救いのなさそうな展開の中からの、大どんでん返しは大好物なので、これはかなりさわやかな締めでした。 これからのことをイメージさせつつ、「あ、これでもう彼女の話」は終わるんだな、っていう妙な寂しさを感じさせるとてもいい持っていきかたです。 ストーリーは文句なし。だけど、一ページあたりの文章量が少し気になった。まだ心情描写を書き込めるのではないかという思いと、いやこれでちょうどいいんだという思いが半々なので、これは読み流してほしい。 続編もあって今読んでるけど、この寂しさを味わうなら読みたくないって気持ちにさせる作品でした。 色々書いたけど、要約するなら覚悟して読め、ということです。

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