clip

『ベストレビュアーズ』より参上致しました。自分を棚に上げたレビューです。恐縮しながらも早速。 お伽話みたいだな。と思ったのは物語中盤。何の気なしに作品説明に戻ると『お伽噺』と。 ゆったりとした描写にそう感じたのでしょうか、白羽さんの狙いが成功している!と読者側でありながら実感した瞬間であります。 が、落ち着いた地の文が違和感を生んでいる場面も。代表例としては P22 鈴は兄がその巨人を倒せたのではないかと思った。 とかでしょうか。冗長な印象を受けてしまいました。ガンガン戦うのは作風から外れてしまうのでしょうけどね。 綺麗な映像は頭に流れます。木漏れ日や光る波。 しかしその中で所々「あれ?」っと迷子になってしまう文章があって少し残念。 また読み進めないと世界観がわかりにくかったです。漢字の名前、『地主』『熊』という言葉。場所は日本、時代は現代、もしくは近代としばらく読み進めていましたが、どっこいファンタジーでした。 お伽噺ならば『昔々~』のお決まりの出だしと挿し絵で世界観はクリアするのですが。 だからといってこの作品の冒頭に世界観を書き表してしまうと白羽さんの『お伽噺』のテーマがぼやけてしまうでしょうし。 難しいなぁと独り悶々と考えてしまいました(笑) 試みは面白いし、鈴ちゃんは可愛いし、筋道も文章もしっかりしてるはず、そしてファンタジックな要素も味を添えている。 が、なにか足りないのか、なにか余計なのか。どこか釈然としない。 よし、『やる気フィルターが微妙』とはたぶんこのことだ、と、自分を納得させてレビューを終えたいと思います。 夜分によくわからないレビュー失礼しました^^;
・1件
レビューありがとうございました。 ちなみに時代イメージは中世から近世の場所が朝鮮、文化が日本みたいな感じをイメージして書きました。ちなみに隣国は中国の明が滅びた辺りのイメージです。 この時代イメージを鈴視線でもきっちり説明すべきだったのですね。七歳の子ども視線でしかも田舎でどこまでできるだろうと思ったら、地主の存在により身分制度があることと、銃が伝来しておらず刀の文化であることしか思い浮かばなくて。こうにしか伝えられなかったことに反省です。 文章、冗長でしたか。なんかすっきりしないんでしょうね。とにかく描写を丁寧にすることで、鈴だったら子どもっぽさを、陽だったら頭のよさを伝えたいと思っていたの

/1ページ

1件