沢村 基

こんにちは。ベストレビュアーズからやってまいりました。 千古様、いつも気にかけてくださりありがとう。足跡に優しさを感じてました。 それでは、自分を棚にあげてのレビューをお受け取りくださいませ。(長文になります) P125まで拝見しました。 読むのが苦ではなく、むしろストーリー的には面白くなってきたんですが、私の頭がパンクしそうなので、ここで一度レビューさせてください。 全体的に、非常に描写がよくて、背景がはっきり見える小説です。異世界を堪能できます。人物の描写についても、着ている物など非常にわかりやすく、勉強になりました。 主人公の性格も、個人的には「ライバル・敵役」で映えるタイプかと思いますが、私は好きです。あの達観した性格と、哲学的なひとりごと、そして他のキャラクターがあまり心理的に踏みこんでこないことから、多少わかりにくくは感じますが、それも味でしょう。 それでですね、冒頭から、P50あたりまで、個人的に一つ感じることがあります。 すごく描写がいいんですが、それが非常に三人称的なのです。けっして文章的に間違ってはいないんですが、本当に主人公の目を通した世界なのか、少々混乱するのです。 主人公は赤いサングラスをかけていますよね。すると、赤はともかく、青は鮮やかには見えないはずです。赤と青のチカチカ感も、かなり緩和されているのでは?と思ってしまいます。(その視界についての描写の整合性がとれてくるのはP50以降です) また、海に落とされたところも、塩分濃度の高い海水でぼんやり目を開けていられますか?つねに波が動いている海中で、はっきりとものが見えますか?それとも、すでに能力発動中なのでしょうか? しーちゃんに遭遇した場面も、言葉をつくして美しいと褒め称えている文章と、しーちゃんの美しさにひかれていながらも「美しいとか、もうわからないのに」ととまどいを感じている部分と、本当に同じ人物の述懐なのでしょうか?それとも、すでに僕が発動しているのでしょうか? 地の文章が三人称なら、なんの問題もないのですが。 そのあたりが、どうも私は気になってしまい、一人称の強みであるはずの「読者に、物語の早い段階で主人公に感情移入させて読ませる」という効果があまり効いてない印象を受けました。 全体的には以上です。このあと、誤字指摘させていただきます。
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誤字かな?と思われるものです。私の不勉強だったらごめんなさい。 あ、あと「ら抜き表現」はわざとですよね。 P9 広角→口角 P13 洗礼→洗練 P18 暗澹した→「暗澹として」、もしくは「暗澹たる」 「暗澹する」という動詞は無いのでは?タリ活用の形容動詞ではないですか? P20 愛撫でし→愛撫し P21 一気に肺を新鮮な空気に満たす→「肺に空気を」?「肺を空気で」? P22 ぽつりと→「ぽつりと」は通常、大勢の群れから離れていることをさします。三頭で群れて現れたのに違和感を感じます。 P23 淡い桃色を惑う白い何かがいた→惑うではなく、まとう? P26 姫美として→(読み方がわかりません。教え
P114 花開く牡丹のごとき可憐 個人の感覚ですけども、牡丹は伝統的に「花の王」であり「華やかで大きなもの」の形容として使われてきたので「可憐」とは相容れないような印象です。私も牡丹の花は好きですが、可憐、と感じたことはないです。 P116 ブラウスの飢えから→上から P117 喩え→縦 P119 其処から、租借し→其処から、咀嚼し P121 複数の缶に私選を落とす→複数の缶に視線を落とす P122 翌々→「善く善く」もしくは「能く能く」 P124 一摘まみ→一撮み 「摘まむ」指先をまとめてちぎりとる。「撮む」ゆびさきで少量はさんで持つ。 以上です。失礼いたしました。 サークルでコメントい

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