桜海 とあ

詩ということで、素人なりの感じた感想とアドバイスです。 詩全体に広がる爽やかな文章やテンポ、作品の文のところどころに見え隠れする作者の願望や、心の葛藤も等身大で、好感が持て、世代を超えて愛される雰囲気を漂わせている。 時折とても良いフレーズがあり今後の成長が楽しみだと感じた。 しかし、文章はストレートではあるものの、かなり自分の言いたいことをオブラートに包みすぎているせいか、綺麗にまとまり過ぎており、もっとむき出しの感情を乗せた言葉で描いて欲しかった。 「空」「世界」や「闇」などの、心の葛藤を映し出す鏡のような作品は、綺麗に纏まりすぎているよりも、多少冒険されたほうがより自分の感情を人に訴えかけることが出来ると思います。 キャンバスに描けなかった主人公の空っぽの世界感や、”君”を探した主人公の寂寥さをもう少し使う言葉を吟味することを意識して作られると、より人の心を動かす作品になり得ると思える。 例えば「空」の場合、 擬人法として描いたと、この作品を捉え、 空と雲と自分の関係を、人間関係に当てはめてみると、 雲が何故妬ましく、空に何故恋焦がれるのか、 自分の中で訴えたいことも含め、もっと煮詰めて書かれたらよりこの作品は人の心を揺さぶれるはず。 また、同じ単語が頻出する場合、くどくなってしまいがちなので、空の描き方も、色々なバリエーションを散りばめるというのもありなのかなと感じました。これは詩ではなく小説の場合の描き方なので、 詩ではどうなのか?といったことは、判りません。あしからず。 最後に「ばんそうこう」作者の独特の観点で描かれた作品で、 とても可愛らしく好きな作品です。 作品として完成されているので、プラスアルファな部分ですが、 ”体育祭、皆で一致団結するだろう?”このフレーズは、この詩の中でネタバレの部分。 ネタバレフレーズの場所で、詩の印象が変わるので、 作った後、色々弄ってみて最良の形を創るといいかもしれません。 とにかく、 切り口が斬新な感性は、今後も伸ばしていって欲しいですね。 伸びしろを期待して、星を一つ引かせて頂きました。 桜海 とあ
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