たすう存在

詩のことなどわからないので、感じたままの感想を述べさせていただきます。 あくまで僕が感じた印象ですので、作者さまの意図したものとは全く違うかも知れませんがご容赦を。 五編の詩を通して読んでみた時、共通して語られているのは「自分」 世界の中の自分 世界と対峙する自分 孤独な自分 特別を希望する自分 集団を好む自分 並んだ詩の全ては自分がどうありたいかについて書かれています。 頭の二編は世界と自分との関係、あとの三篇は他者と自分との関係、がテーマでしょうか。 また目線を変えると、最後の一編を除いた四編は「孤独」、最後の一編は「結びつき」とも読み取れます。 もしこれが創作時の年齢順にならんでいるのだとすれば、作者さまが社会(世界)に馴染んでいく成長の記録として読むことができるかと思います。 大変ストレートに自分を吐き出しているように感じましたし、作品概要にある「U18だから書けることってあると思うの。 」という一文にも深く頷きました。 そして何よりもこの感覚というのは実はどの大人クリエイターも形を変えたり、あるいはひた隠しにしながらも根底に持ち続けていて、創作の動機となっているものなのではないでしょうか。 そういった意味でこの詩集にはノスタルジーを感じましたし(なんだか気恥ずかしくもありますが)、この感覚を文字化する技術をすでに持たれていることが素直にスゴイと思いました。 今後の更なるご活躍を期待します。 ありがとうございました。
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