氷兎

3兄弟の真ん中、一番微妙な立ち位置で地味。 いつも笑顔のおっとり者、それが僕なんだけど、流石に今日は怒っていた。 原因は目の前でくつろいでいる黒髪の少年。 「ゆうと君、何で僕のお菓子食べたの!?」 僕はばんっと机を叩くとゆうと君に怒鳴った。 そう、折角取っておいたお菓子をゆうと君は無断で食べたのだ。僕が取ると怒るくせにひどいよ!! しかし、ゆうと君は喚問せずと言った様子で全く僕の方を見ない。 ・・・まぁ、ゆうと君が僕を無視するのは珍しくないんだけど!むしろ言うことちゃんと聞いてるの雪ちゃんくらいだけど!! 「ねぇ!答えてよ!!」 この状況で無視はないと思う!! 「まーまー悠くん~。お菓子ならまたあげるからさ~」 「お菓子ごときで騒ぐなんてみっともないですよ」 あまりに一方的な会話にりいちゃんが宥めはじめ、唯ちゃんにたしなめられる。 分かってるけど、そういう問題じゃないんだよ! 「・・・ゆうと」 収拾がつかないと分かったのか今までゆうと君の後ろで本を読んでいた雪ちゃんがゆうと君に耳打ちする。 それに小さく頷いたゆうと君が不意に僕と目を合わせた。冷えきった切れ長の目に一瞬体が強ばる。 「悠・・・」 「な、何?」 僕の名を呼んだゆうと君に若干びくびくしながら近寄る。 ぐいっ 「ふぇっ!?」 急に服の裾を引っ張られバランスを崩す。 その勢いで座ったままでいたゆうと君の口と口が重なる。軽いリップ音を立てて離されたそれに一気に思考が停止した。 ・・・い、今キス、したよね・・・? 「・・・ちょ・・・え?///」 い、いや流石に初めてではなかったけどさ・・・。 何で!? 僕が赤くなった顔を腕で隠しゆうと君を見るもなんの変化も見られない。むしろ急に赤くなった僕を怪訝そうな顔で見ている。 これ、僕がおかしいの!? 後から聞いた話によると雪ちゃんが半分悪ふざけで「キスすれば悠も黙って解決するよw」と言ったらしい。 いや、確かに黙るけどさ!!雪ちゃんいい加減ゆうと君で遊ぶのやめてくれない!?
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え、ゆうと君と悠君・・・/// とりあえずどうしたの?
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思いついたからとりあえず送ってみた。 ほのぼのした話が一個くらいあってもいいかなって(笑) 普段あの二人仲良くはないし。 流石に二十数人全員は無理だけど主要8人だったらまた何か書くよ(^^) 唯、悠、ゆうと(漢字忘れたw)、由馬、雪、里衣、李瑠、李都の誰か読みたいのあったら言ってね
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