【コメント】

とおりゃんせ

現実世界と精神世界の狭間を行き来する物語と読みました。人の数だけある心の世界。同じ現実の世界に生きていているのに、同じ気持ちを共有したい人に限って、心の世界は交わらない。自分の欲に駆られた行動からは、結果として怒りや憎しみ、苛立ちや恨みが生まれ、その心を持つ者たちが集まり、現実の世界ともリンクする。そんな恐ろしい世界にも救いがあり、最後には涙が溢れました。世の理(ことわり)を理解する上で大切な物語だと感じました。

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