中畑竜馬

カテは歴史・時代ばってん、筆者が仰るとおり正に時代劇。オイどん的には剣客達の人情活劇という印象です。 義理と人情に厚い九州男児にとって、正にどストライクな作品でした。 1頁当たりの字数も多く、短編ながらも当初は数回に分けて読破するつもりでしたが、読み始めるや登場人物の人となりや人生模様に惹き込まれてしまい、107頁を一気に読了してしまいました。 時代は江戸後期、「仇討ち」という慣習に翻弄され、紆余曲折の道を選択することとなる武士・剣客達。 登場人物それぞれが個性豊かで読み手を魅了する脚色に共感しました。小生的には師範の流雲と彦坂十兵衛が印象的で、特に十兵衛には並々ならぬ好感を持ってしまいました。 登場する武士・剣客等の心の葛藤や行動をクオリティの高い筆力で描いており、読者を退屈させない作品だと思います。 また、仇討ちの場面は見事で、読んでいて手に汗を握る思いでした。 最後に、頁に段落のスペースがないため文章が詰まっており、小生のような年配者は携帯画面だと読み辛いかと思いますので、パソコンで読まれることをお勧めします。
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丁寧なレビューありがとうございます(^^) どうやらそれなりに楽しんで頂けたようでほっとしています。 それと、登場人物の何人かを気に入って頂けたようで、これもほっとしました。 娯楽小説の場合、キャラがストライクゾーンに入っているか否かが楽しめるかどうかの最大のキーポイントだと思っていますので(主要人物のうち、最低でも一人はストライクゾーンに入ってないと、読み進めるのが苦痛になります)。 江戸中期~後期の武士の心情と言うのは、実は私も良くわかっていないのですが、池波正太郎さんや藤沢周平さんをいくつか読んで参考にしながら書きました。 剣術シーンは、自分が剣道未経験者だけにほとんどカンと想像力だ

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