吉田 群青

目が見えているおじいさん、だから当然、二人の少年のうち、目が見えている方が若かりし日のおじいさん。 そういう思い込みにより、読者は自分で知らず知らずのうちに自分自身を騙してしまう。こういう叙述トリックは推理小説の真骨頂だと思います。 ほのぼのと語られるおじいさんの独白は、絶対的価値などというものは存在しない、金銭だけが富ではないという幸福論をそのトリックの中に巧みに織り込み、読み終えた後に、犯罪物の推理小説では味わえない、「自分なりの幸せ」に思いを馳せる時間をくれます。 説明文に隠されたオマケも、エブリスタのような形態のメディアをうまく活用したもので、山田君に座布団を運ばせたくなるのです(笑)。
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吉田さん…(T-T)私にはもったいなすぎるお言葉の数々…本当にありがとうございますm(__)m 斜述トリックちゃんと出来てたでしょうか…あとがきでも書いたんですが生意気にもミスリードっぽい感じを狙って書いたつもりだったので、まさに吉田さんがレビューで解説してくださったように捉えて下さって本当に嬉しいですっ!(T-T) 自分的には、ちょっと強引にまとめ過ぎてしまって、皆さんの完成度とかなり見劣りがあるものだと感じて凹んでましたので、ワタクシ吉田さんの優しさに甘えてしまいそうであります(T-T) 素敵なレビュー、本当にありがとうございましたm(__)m

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