rossony07

 あの瞬間、彼は私を排除する算段を本気で立てていたでしょうね。  そして、長い黒髪の子。  一瞬だけ目を逸らしました。  どう好意的に受け取っても、“何かありそうだ”。  そう思うのが自然で。 (なら訳アリを……いいえ、止めておきますか)  今はまだその時じゃありません。  二兎を追う者何とやら、ですね。  確実に目の前の目的を完遂させることにしましょう。 (それに……棚からぼた餅、と言う言葉もありますしね)  意図して動けば潰されるだろう。臆病なくらいが丁度良いのです。  でなければ久次優に喰われてしまいます。 (……ですが)  “偶然”なら、どうしようもありませんよね? 「……ふふ」 「戻ったよ。……嬉しそうだね」  ディーが戻ってきましたね。うん、良い感じに仕上げられたみたいです。  まあでも、本番になったらしっかりと確実に動いてくれるでしょう。それが彼女の魅力ですからね。 「沢山のお客さんが来てくれるだろうから、喜びを隠しきれないんでしょうね。それよりも。どうしましたか? 何か言いたそうですね」 「……別に」  一瞬だけ、隼垣さんを見たことぐらい分かるのに。……素直じゃないですね。 「そうですか。私の勘違いでしたね」  ――さて、どう転ぶんでしょうか。
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更新しました! ディーに揺さぶりをかけてしまいましたが、彼女の反応はあんな感じで大丈夫でしたか?
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強いて注文付けるなら、 33Pのディーは「……っ、知ったような口を聞くな!」より「……っ、知ったような口を聞くな……!」で 34Pのディーは「さすがだよ、恋澄アンヌ……! 《姉妹》として名を馳せていただけある」より「……さすがだよ、恋澄アンヌ。《姉妹》として名を馳せていただけある」の方が! 台詞自体には文句なかったけど感嘆符は拘るというこのめんどくささww
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