花崎 蛍

たった二ページにて背筋を凍らせる正にホラー短編。明日から自動販売機が恐ろしく思えてしまいそうです。 私が特に感じたのは繰り返される『そこにある』の描写。 『そこにある』理由、としての『補充』して『販売』するだけ。なんとも恐ろしい限りです。 敢えて描かれない部分が更に恐怖を煽る、鮮烈な捕食シーンもまた然り。 果たして裏側に何が渦巻くのか。 たった一つの不可思議がとてつもない恐怖を孕む。 そしてラストの後を引かせる余韻ある締め。 著者様の描かれる文句無しのホラー、堪能させて頂きました。

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