ヨシカワ

いろいろなスタイルの短篇が集められていますが、 どの作品にも、薄い闇に包まれたような雰囲気がただよっており、 作者のなかにある、一貫した感覚が伝わってきます。 表題作となっている『黄色い花』。 結末は、途中で何となく予測がついたけれど、 丁寧な描写に運ばれていく心地よさを味わいました。 写真の花は、ミヤコグサですね。 気になったので、ちょっと調べてみると、 花言葉は「また逢う日まで」「復讐」だそうです。 この短篇の内容と符合しているようにも思えますが、 やはり偶然でしょうか。

この投稿に対するコメントはありません