沢村 基

お、私が先陣ですか。緊張しますね。 それでは主観によるレビューに入らせていただきます。 まず一言、面白かったです。 とくに「彼」が父親だったことが明かされた時は、ゾクってきました。 うまく騙してくれて嬉しいです。 文章については、千古様独自のものなので、今まであまり口出ししたくないと思ってきましたが、今回、わりとシンプルになったためにストーリーの輪郭が際立ったように思います。よかったのではないでしょうか。 また、章ごとに綺麗にまとまっていてそれぞれの山場もあり、構成もとてもよく練れていると感じました。(私も見習わなくては。) 個人的に要望を言わせていただくと ・「情報が瓦解させる」現象にについて、もう少し具体的なイメージが欲しい。 メタファーでいいのです。「泡になる」みたいに思い浮かべやすいたとえがあると嬉しいなぁ、と思いました。 ・「アンデルセン」が結局なんだったのか知りたかったなぁ、と。 場外乱闘のお話だけになってしまったので、「聞き手」の役割とか、実際の様子をみたかったなぁ、と思いました。 ・静寂夜半、白樺鈴虫。非常に魅力的なキャラクターなので、もう少し感情移入できたらいいなぁ、と思いました。 静寂夜半の場合、自分の家族を奪うと脅されて水面の家族を襲ったことになっていますが(これ、彼の嘘ですか?)結局、水面以外の家族を失っているわけですね。日本政府にかなり振り回されている印象ですが、彼自身はどう思っているのでしょうか。 白樺鈴虫は、前半は家名に恥じない成績をとろうと(父親に認めてもらおうと)必死なわけですが、後半では父親を失脚(?)させた荒波一族に復讐を誓っている。このあたりの心境変化など。 あえて描いていないのかもしれませんが、私は「葛藤」が好物なので、いただきたいですね。← ・もう一つ。最後の山場ですが、荒波一族に恨みを持つ者を率いて、護衛部隊と戦争状態になりながら、最後の最後で白樺蛍が「友達は殺せない」となるわけですが。ただ私は、捨て駒になってしまった他の人々が、あまりに気の毒になります。他人の命はどうでもいいのか、と。そのあたりをもうすこし蛍ちゃんに悩んでもらってもいいのかな‥‥と思ったりしました。 個人的な感想です。
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ごめんなさい。入りきらなかったので流れ出します。 なるべく、ネタバレにならない内容をこっちに持ってきたつもりですが、なにかあったら言って下さい。取り下げますので。 気づいたことは、 ・戦闘シーンになると主語が省かれる傾向があり、動作の主がわかりづらくなること。 ・30歳のシーンで、どの台詞が誰のものかわかりづらい部分がある。(先まで読めばわかりますが、読者にもう少し親切でもいいのでは?と思いました。) ・静寂夜半が校長を二回目に襲うシーン。 彼の「語る」能力発動条件がはっきりしません。 人体を泡にできたり、日本刀を出現させられるのなら、なぜガラスの欠片などを拾って武器にする必要がある
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P7 後半「風紀委員副会長って~」→風紀委員副委員長ではないでしょうか? P7 「良いよ良いよ、後誘いは嬉んだけど~」→嬉しいんだけど? P9 中盤「担任教師である古酒信平は一年生の~一任していた。」→「一任していた」だと誰かに任せていたことになります。「一任されていた」? P25 前半「武器もなにもないのに、仮面の語り部意外にも~」→以外にも? P26 冒頭「狂わせた事に罪悪感を抱いていたなら自主でも~」→自首?(このあともずっと自主になっています。) ・静寂夜半の外見描写について。 P5 ラストのほう。「~澄ました顔が原因で一見外国人を思わす男子だ。」 P32 中盤「澄ました顔が
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