9×9=81

母の美しい愛から解かれた、哲学的物語でした。 「この世に無駄なものはない、だが無駄にないモノは無駄にある」 必要なモノがあり過ぎて、使いきれないくらいある。 この作品は、それを強く伝えているのだと思います。 聖書のルカにもありました。 本当の善行とは愛を持ってやらなければならない。そうしないと、どんなに素晴らしい善行でも善行として見ることはできない。 まさに母親は息子への愛を通して、死神に善行として認められたのだと思います。やがて、その善行は運命を覆し続けた。愛は偉大だったということが強く伝わってきます。 母が子を愛し、夫が妻を愛することは誰が決めた義務ではなく、己の中で自発的に発生すべき自然感情である。こういった世界の中で、バチカン以上に小さいところから、愛し合うことが広まれば、世界は平和になれるのだと感じます。 以上、感想失礼いたしました。
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こんばんは 読んでくれた上に素敵なレビューまでありがとう (〃ω〃)

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