まさりみか

数多の男との逢瀬の最後に慣例とも言える言葉、それがたとえ嘘でも重ねてきた太夫の嘘とも思える真実。 優しい作品だと思いました。 と同時にめでたしめでたしで終わる話に共通するフィクションという名の嘘。 たとえそれが現実的は世界ではなくても信じて包まれてしまいたい優しい世界。 嘘がテーマの作品としてメタ的にも面白いと感じました。 物語としての大きな盛り上がりがある訳でもなく、ある種様式美に乗っ取った世界ではあるけど、後口がよく好きな世界です。
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まさりみかさま、レビューありがとうございます。 近年創作の世界でも、あまりハッピーエンドを見かけないので、こんな噺が懐かしく思えたり、かえって新鮮に感じたりと、落語に興味を持って三年。人情噺にすっかりハマってしまい、今回は初めて活字でもって古典落語に挑戦してみました。 もっとも現状の私の腕では、紺屋高尾のおもしろさを真髄まで伝え切れず、もやもや感を残してますが (ノДT) それでもこうしてレビューを戴けることで救われているところでして、お目通し誠にありがとうございました!
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落語詳しくはないですが、私も好きです^^ おいらん道中が目に浮かぶようで貧しい職人に目を留めかつての自分の姿を見た高尾太夫が微笑ましく温かい気持ちになりました。 完全なハッピーエンドというのは幸せ気分です^^ 確かに現実にこんな話がっていうのはありますが、今回「嘘」がテーマだったので、作品の外側からみてもテーマにあった面白味があると思いました。 何度もレビュー書き直したので、お知らせが何回も言ってたらごめんなさい。

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