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重く暗い物語ではありますが、私好みで非常に興味深く読ませて頂きました! 読みやすく世界にもすんなり入る事が出来ましたし、文章力もあると思うのですが、故に少し厳しいレビューをさせて頂きますm(__)m💦 まずは設定なのですが、地上戦において不利になるだろう人型での接近戦における明快な理由が解らず、最初は宇宙での戦いだと思ってしまい、世界の把握に若干手間取りました。 敵対する国のある世界の構築の仕方がSFというよりはファンタジーっぽく、背景がやや浅く感じます。短編なので、世界の構築はありきたりな方が入りやすいとは思いますが、ちょっと単純にし過ぎて説得力がなくなった感じがしました。 話の流れも、現在→回想→現在と飽きさせない流れではありましたが、戦闘シーンも格納庫でのラフなシーンも全部同じテンポで流れているので、戦闘シーンの動きが非常に緩慢に感じました。そして、山場がどこなのか解りません。終始落ち着いた主人公なので難しくはありますが、一人称なので整理出来ない感情の吐露もたまにはあると親近感が出ますかねぇ。 そして戦闘機の名前ですが、個人的には好きだし覚えやすい名前ではあるのですが、自国がヤマトと名乗り、敵国が西洋っぽい名前を名乗っている以上、シリウスなどの西洋風の名前はあちらに譲り、日本らしい名前を付けた方が、敵味方の区別がつけやすく、空母になる「鯨」も馴染みますね。実際、どちらも星の名前なので余計に混乱しました。まあ…。ただそうなると題名が…。後々の参考程度にしといてください。 まあ、いろいろ書いてみましたが、主人公たちの性格や立ち位置など、明確に伝わりましたし、会話にも無理がなくて良かったと思います。逆にもう少し世界を整理して、あまり説明もいらない状態にしての3人のドラマの方が深く入れたかもしれませんね~。 あ、あと、最初と最後の文章が被ってるのは素敵な演出ですね。好きです。 これからもっともっと沢山いろんな物語を書いて、どんどん密度を上げちゃってください! 面白かったです☆応援しています

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