つばさ

スマホ小説大賞のページからこちらの作品を知り 読ませていただきました。 間違い電話から始まったままごとのようなときめき恋愛が 愛し合いながらも別れてしまった一組男女の永遠の別れに さざ波を投げて進展してゆく設定が上手いです。 美月、圭輔、生夢という主要登場人物の性格がはっきりしていて 三角関係かと思わせて実は生夢がキーパーソンでいい仕事していますね。 愛する人と愛するがゆえにすれ違ってしまった美月の悲しみ、 最後に勘違いで永遠の後悔をしかねいところを救う生夢の電話。 これほど電話が効果的に物語を引っ張っていく作品は中々ありません。 主役の結末が最初から分かっているのに下手に悲惨にならずに ある種の爽快ささえ感じさせるラストの締め方も見事です。 200頁強でまとめあけげているのもすごいです。 生の時間が短ければ短いほど残していく思いは深くてやりきれないでしょう。 そんな美月の最期が家族に看取られたものであったことが救いです。 切ないけれど悲しくない…。 人は生まれた以上、必ず死にます。 よく生きることはよく死ぬことだってあらためて思いました。 素敵な作品をありがとうございました。
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つばささん、おはようございます初めまして葉桜(ぱお)です。 ファン登録、そして「月を見上げて…」のスター、レビューをありがとうございました。 すごく嬉しいです。 作品と私を見つけていただいた事、心より感謝いたします。

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