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放送室 -第4回・決着のつけかた- 弓弦「……あのさ、はるかさん」 はるか「何ですか?」 弓弦「この場で言うのもどうかとは思うんだが……私たちはこれまでに多くの疑問を、作中/_novel_view?w=20789351でばらまいてきた」 はるか「ええ」 弓弦「だから、決着をつけないといけない。不毛な抗争だけじゃなく、この無秩序にも。 でも具体的にどうするかはまだ分からないし、決めようもない。……君はどう思う?」 はるか「そうね……実際、私にも分からないことが1つ。『時空の残想』の実像」 弓弦「それか……。時間に干渉するかのような動きをしてるし……まさか?」 はるか「それが何か?」 弓弦「いるんだ。時の旅人が」 はるか「それ、何か破綻してない?」 弓弦「つまり?」 はるか「もとは弓弦さんが欠片を喉に詰まらせたことが事の始まりだったんでしょ?なのになぜ?」 弓弦「……反論できないな。もし私が言っていることが正しいにしても、そうだとしたら私まで……」 はるか「無きにしも非ず、と言いたいの?」 弓弦「うん」 はるか「……どうしたことやら。で?話はそれるけど、なんか見かけない女がいる」 単絵「あ、どうも」 弓弦「君は?」 単絵「跡部単絵(あとべひとえ)といいます」 弓弦「ああ、君が新人さん」 単絵「そう。『残酷なロマンス』/_novel_view?w=22544558という作品で主人公をやらせていただくことになってね」 はるか「どっかで聞いたようなフレーズね……」 弓弦「何かエルに裏の意図があるように思える」 単絵「……そう?」 弓弦「気になるなら『ベ……」 単絵「それはちょっとやめて。元も子もなくなる」 はるか「まあ、今に始まった話じゃないけどね。この部内では」 弓弦「うーむ。このまま締めた方がいいか?」 はるか「そうかも。ともかく、皆様、単絵ちゃんをよろしくお願いいたします」

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