まさりみか

楽しかったぁ。 魅力的すぎるキャラの濃さとシニカルなのに二人の間柄に口元が綻ぶ会話。 青春の軽やかさと重さが上手く溶け合ってほっこりしたり考えさせられたり楽しい時を過ごせました。 青春に限らず、自分の過ちと向かい合うということはきついことです。 思い込みや自分本位の正義、ある側面において正しくても誤ることもあるし人を傷つけることもある。 青春はある意味一番傷つくことの多い時期だけど、真摯に自分に向かい合ってやり直せる時期なのかもなあって思わされました。 いえ、相手を許せないから傷つけるということは自分がそこに囚われ前に進めないということ。 たとえ許せなくともその気持ちのリセットと囚われた相手の解放はできる人生をいくつになっても送りたいなあと思いました。 日常の謎は大掛かりなトリックがある訳じゃないから見せ方が重要になってくると思います。 必要な手札を公開しながらミスリードさせ、読者を正解にたどり着いたと思わせてひっかける。 または読者に謎解きを不満に思わせながら、実は…とくるその辺の揺さぶり方が上手いと思います。 クライマックス近辺の趣向はミステリーファンとして来たなと思わせてにんまりさせる書き方で、そのために焦点があって見えてしまうものがあるけど、私は好きですね。 書いた方も相当ミステリー好きなのだろうと思わされました。 名探偵の性質を逆手にとった解釈も面白かったです。 すごく好みで楽しめた物語でした。 この後の二人……楽しみにしたいなあ^^
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お読みいただきありがとうございます! 楽しんでいただけたようでほっとしています。 正しいこと、というテーマはずうっと書き続けてきたもので、自分も未だに答えが出せない難しいものであります。しかし、だからこそ、面白いのだと思います。 当方、おっしゃる通りにミステリー好きです! 昨今流行りのライトミステリですが、自分としてはミステリ要素がもっと欲しくて「読みやすい本格ミステリ」という形で書きました。ミステリ嫌いな方には青春小説として(そしてできればミステリファンに・・・)、ミステリ好きな人には本格ミステリとして楽しんでもらえるように仕上げました。 書籍版ではぜひもっとブラッシュアップさせてお届け
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はい、とても面白かったです。 正しいと思うものに固執してもそれが他人にとっても正しいとは限らないですものね。 一人の人、一つの出来事、一つの行動、そのそれぞれに幾ばくかの正しさと、存在を否定できない過ちが同居しているような気がします。 多面的に見れるようになるといいのですが、なかなかその域に到達するのは難しいです^^; その難しい問題ですが、春一君の悩みも選択も好きです。 この作品、黒助さんがレビュー書いたときに読もうと思ってたのですが時間がなく、別の友人クリエに絶対私の好みだからって断言されて読んだんです。 そしたらスケ(黒助)さんにもさらに絶賛されて……私好みの作品を書く方たちのおス
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