のはらはな

なんだか胸がヒリヒリと苦しくなるような、痛むような、そんな感情が湧きました。友達への嫉妬とか、それを自覚していて気づかれないよう立ち回る狡さとか、きっと誰もが決して口にはしないけれど、一度は持ったことのある感情。好きなのに、好きだから。惚れた弱みという立場にいたくないというのか。 そして、このお話、ゆいちゃんの心に一番大きく影を落とすように存在する母親が、ゆいちゃんとちいちゃんの友情に介在していることが分かるですけど。これは痛いなあと。けど、ちいちゃんに母親を重ねていたことを自覚しているゆいちゃんは、結局母親の愛情をずっと求めているわけで。広い意味での百合、という風に考えると、この母娘の関係もなんだかひどく濃密で不穏な感じがします。お互いに憎み合ってる筈ではないのに、どうしても愛情のベクトルとか形が噛み合わなくて。 ほろ苦く切ないお話でした。 ゆいちゃんがこの後どういう風に変化するかは、また別のお話……ですね!
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のはらはな様 私の拙い百合作品にこの様な素晴らしいレビューを頂き、感激で言葉もございませんm(_ _)m 何より、深く読み込んでくださってありがとうございます。 柚衣を既にご存知だからこそ、かも知れませんが。 構成に後から後悔が残ってしまいましたが、この話を書けたのはイベントのお陰です。 参加表明で自分を追い込まなければ、文章にはできなかったと思います。 余りにも苦いお話なので。 それにもかかわらず、レビューまで頂き、感謝しかありません。 本当にありがとうございました。

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