ヨシカワ

『まんが馬鹿一代』は、ノンフィクションというカテゴリーに投稿されていますが、僕は、出色の「私小説」として愛読しています。 西村賢太の「秋恵もの」と称される「私小説」の面白さにはまって、読みあさっていたことがあるのですが。『まんが馬鹿一代』には、西村賢太の小説世界に通じる、「馬鹿らしさ」と「せつなさ」とが交じり合った、独特の味わいを感じます。 ハーケン、ステーキレストランの店長、千鶴、美人編集者、隣室のじいさん、ばあさん、そして漫画家の先生……。「哀川」の人生に関わり、通りすぎていく人物が、実に魅力的に描かれています。 自分をとりまく世界をこんなふうに戯画化できるのは、「漫画家」として精進されたせいもあるのでしょうが、そもそも、そういう「目」をもっているからなんでしょうね。 ちなみに、西村賢太を一緒に読みあさっていた家人も、『まんが馬鹿一代』が大のお気に入りです。 以上、56ページまで読んだ感想です。 「哀川」の「漫画のような人生」は何処へ向かっているのか。続きを、楽しみにしています。
4件・1件
ヨシカワさん、ありがとうございます! 自分でも自信の無いままに書いているのですが、そういう評価を頂けると凄く嬉しいです。 漫画で挫折した怨念パワー(?)で書き綴ってます(笑) 西村賢太さんは、僕も好きでけっこう読んでますよ。 あの自虐的な作風に、影響を受けている面もあるかもしれません。 奥様と一緒に楽しんで頂けるなんて、本当に嬉しいですね。 見捨てられないよう頑張って執筆して参りますので、今後ともよろしくお願いします(^^)
1件

/1ページ

1件