つばさ

志伸が華をどう思っていたのかと対をなすように華は志伸を どう思っていたのか…。 そのことが分かるお話ですね。 この二人の余りに歪で切なくて不完全で傷だらけの関係。 心と体が一致しない。 欲しくて欲しくてたまらない。 でも、どこまでいっても満足感に達しない心。 志伸は華を壊したくないのに、結果として壊している。 本当に大切だったら、素直になりさえすれば…違った形だったかもしれない。 どこまで行けば、満たされるのだろう…。 永遠に埋まらない心の渇望。そんな二人の関係を華視点で描く作品。 『乱れる華』と対をなすような色合いの表紙。 乱れる前の華は、まだ青さが残るんでしょうね。 そして、タイトルが反転しているのが心憎い演出です。 ちゅり子さんからの素敵なプレゼントだと思いました。
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