美森 萠

しっかりものでクールなショウと、陽気なプエルトリカンのエコ。 友人として出会った二人が、それぞれの気持ちを自覚するまでの過程が丁寧に描かれていて、すっごく良かった。 ライトで読みやすい。結構な頁数なのに、それでも最後までぐいぐい一気読みさせられちゃう。 魅力的なキャラクター(とくにエコがかわいい。クールで言葉の端々からクレバーさを感じさせるショウもいいけど、エコのちょっと拙い日本語も散らかし屋なところも、甘えんぼなのにショウを想って我慢しちゃうところも全部かわいい!!)。ついつい惹きこまれちゃう二人の会話。ショウの繊細な心の動きを生きた彼の言葉で綴っている描写。 全てにおいてよく練られているな、と感じました。 また、普段私たちがなかなか触れることのできない世界を、作品を通して覗かせてくれることもSatori作品の魅力の一つ。 ショウのアルバイトを通して知るDeep Tokyoも、日本とは季節が真逆の、プエルトリコの真っ青な空と眩しい日差しの下のクリスマスも。 彼女の作品に触れなければ、私は知ることがなかったかもしれない。 彼女の作品を読むことは、そのまま、本を読んで自分の世界を広げることと通じていて。 私は、また一つ自分自身が豊かになれたと感じる。 彼女が私に、『Alegria』を与えてくれる。 だから私はいつでも、彼女と、彼女の作品を愛して止まないのです。
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みもりサン! 作品より素敵なレビューをありがとうございました☆ なんかねえ、短編で書く話じゃないだろってくらいシーンが多く文字を削れば削るほどシナリオ化。修復に苦戦しました@@; お互いが好きって気付くまでの気持ちを書きたかったので、読み取っていただけてうれしいです☆ やっぱり小説はキャラかなぁと思ってはいるので、一応(?) 性格的に凸凹になるように分かりやすい設定で書いてみました。エコ気に入っていただけてうれしいです☆ 個人的には……、日本語ってすごくマイナーな言語なので、それを覚えて一生懸命話そうとしてくれる外国人のかたに愛を感じます。 前に、日本語のむずかしさとして、物の数え方
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