9×9=81

兵役して何度目かの出撃から始める、血肉を結び合った物語。 結び合った血肉の道は、天からたらされた蜘蛛の糸のよう。主人公は、その糸を意思もなくたどっていくうちに、自分の記憶と指名を思い出していく。自分がなぜ妖怪になったのか、なぜ人と反する魔物の軍勢に徴兵されているのか。 血肉でつぐまれた記憶の旅は、残酷にも別れたはずの仲間と、敵対する立場の最中で知ることになる。それでも彼は、人であったことを忘れない。仲間との記憶を魔物の肉体にとどめ続け、状況と運命に敢然と立ち向かって。 この作品に隠されたテーマとは「忘れないこと」だと思います。 魔軍に兵として働かされ、妖怪として人なりをすべて失っても、自分が人間だった時の記憶と性格、仲間との記憶を消さずにいること。たった一つを、無意識にやり遂げているだけで、この主人公は精神的にも肉体的にも強い奴だと思います。 さて、思わぬ敵勢力と意外な作戦に強敵と、次の舞台に道が続きました。 人間はやめても、人間だったことは「忘れていない」主人公はどうなるのでしょうか。 機会があれば、続編も読みます。
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あー…すいません、そこまで深くないですww 続編を読んだら分かると思いますけど、主人公はただ記憶力が弱い?だけなのでww
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でも、他者から見れば、そこまで評価できるほどの秀作だと思いますよ。 その続編も、楽しませていただくので 今後とも よろしく。
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