希胡桃 音葉

会話のセンスと表現の豊かさのおかげで、文字数が多いのにも関わらずさらさらと読み進めることができるのがこの作品の魅力。始まったばかりですが、伏線が大量に張り巡らされていたり、物語の時系列をあえてずらしてみたりと、展開に惹きつけられる。主人公とヒロインの会話が哲学的で非常に面白く、前作よりも攻撃的な印象を受ける両者の論争は止まらない。「アイスクリームを食べる人が~」の件ではとんでもない屁理屈であるはずなのに思わず感心してしまった。 今回もまた、ひと味もふた味も違う異色な恋愛物語になっていくのだろうと、既にその片鱗を覗かせていただきました。 今後の展開に期待しています。
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