朋_

一気に読んでしまい、気づけば朝になっていました……。 普段はミステリー小説を全然読まないのですが、こちらの作品を読んで、ミステリーとはこんなに面白いものなのかと感動しました。 早伊原と春一の悪態をつくやりとりは、乙一作品の「青春絶縁体」に似ている気がしました。 二人のやり取りがおもしろくてとても好きです。 でも、もちろん笑いだけではなく、事実よりも真実に目を向けること、自分の過去の過ちを認めること、正しいことを正しく行うこと、など、伝えたいことがすごく伝わってくるお話でした。 切なくて悲しい気持ちにもなりました。 感想を書こうと思えば、何字でも書けそうです、それほどに衝撃でした。 まず、文章力や全体の構成、そしてなによりも張り巡らされた伏線と、ミスリードを誘う文章が秀逸すぎます……。 自分には到底書けないような内容でした、本当に謎が面白くて、……どうしたらこんなに面白い小説が書けるのだろうと思いました。 浅田が弁明して泣き出すシーンは、涙が出てしまいました。 万引き犯の話も、まんまと引っ掛かって読んでいたので、本当に驚きました。 早伊原が春一を裏切っていなくてよかったです……。 春一には幸せになってほしいです。 個人的に一番胸が苦しくなったのは、浅田のメール事件と、中学の頃の自らの勘違いに気づいた時の春一の感情でした……。 かなり感情移入をして読んでいたので、最後のページでは泣きそうになりました。あっさりとした、でも余韻のある終わり方がとても良かったです。 こんな凄い話をお書きになるなんて、きっと20代後半~30代の方だと思ったのですが、大学生と書いてありかなり驚きました。 本当に尊敬します……。 大好きです! 長々とごめんなさい(T_T)笑 大ファンになりました!! 素敵な作品をありがとうございました……!
・1件
棚_さん、レビューありがとうございます。 楽しんでもらえたようでよかったです! 僕も春一には幸せになってほしいものです。あそこまで青春に憧れ、しかし理想の青春を手に入れられず、悩み逃げ立ち向かうのは春一だからこそですよね。 第2巻が5月末にでる予定ですのでよろしければ、そちらもよろしくお願いしますね!

/1ページ

1件