神山 流衣

かつて僕にも友がいました 兄弟よりも仲の良い友がいました 太陽のような男でした 男は僕を月のようだと形容しました 僕は僕自身で輝きたい 僕は男を嫉妬して憎くなりました 男を嫉妬して憎む己を憎みました 僕は決心しました 誇りをまもるためなら孤独すらいとわぬ たとえそれが埃であっても 星空の下では僕たちは塵芥であっても 僕は僕の道へ 太陽のような男は男の道へ いつかまた道が重なりあう日は訪れるでしょうか? もう月は太陽を憎んでおりませぬ
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太陽の中にも月があり、月の中にも太陽があります。 いつでも、互いの光で照らされたいし、互いをそっと耀かせてやりたいと思っているのでしょう。 太陽は月を、いつでも待っているのです。

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