〆(シメ)

135頁まで読ませていただきました( ´∀`) 女の子目線の恋愛もの、というと恋空くらいしか読んだことのない自分にとって、この作品はとても目新しいもので。 主人公の菜央と同年代ということもあってか、かなり感情移入してしまいました。 年齢的には大人だけど、大人であると思うが故に、大人に成りきれない。 その辺りの描写がとても丁寧で、菜央の心情に「へえ、こんな風に思ったりするんだ」とか、「わかるわかる」と頷くこともちらほらと。 藤崎君の学生には似つかわしくないほど大人びた一面、そして時折見せる年相応の甘えん坊な一面のギャップも素敵ですね。 特に、122頁のシーンなどはまだ大人に成りきれていない彼の、精一杯背伸びをした答えの様で。 101頁の質問のシーンのような、とりとめのない質問から本題にすっと移行する彼のしたたかさとは打って変わった"青さ"……とでも言うのでしょうか、それがとても印象に残りました。 理事長さんや王子様()も、ただ物語を構成する上でのキャラクターではなく、それぞれが物語の主役になれるような色を持っていて、読み進める毎に深みが増していくのがとても好みな作品でした。 勘違いのすれ違いを続ける菜央と藤崎君にもやもやとしながら、続きを楽しみにしております。 更新頑張ってくださいね♪
1件

この投稿に対するコメントはありません