たすう存在

ホワイトデーが出てこない……だと……? 一度はそう思いました。 ええ、思いましたとも。 ですが、よくよく考えてみれば、 ホワイトデー=女性からの想いを受け取った男性がそれに応えて気持ちを伝える日 とすれば、ヤン君にとってのホワイトデーはまさにこの日だったのですよね。 というわけで、まずは世界観。 正直申し上げますと、この度のイベントに参加するまで、少しゆるきゅんを舐めておりました。 要は、きゅんさせる、きゅんに特化しただけの類概念なのだろうと。 ですが一体何だというのでしょうか、この作品の良い意味でクセのあるとても魅力的な世界観は。 シューベルトの子守歌から始まり、なんでしょうか軟派アメリカ人(?)の便利屋上司とか、会員制の高級クラブの添い寝とか。 きゅんを乗せなくても十二分に魅力的な作品世界を構築した上で、ケーキ作りの最後にイチゴを乗せるかのようにそっときゅんを飾る。 どうやら、きゅんを演出するためには、その土台として各々方がセンスや技術を駆使して世界観を構築する必要があるようなのです。 侮りがたし、というよりも恐るべしゆるきゅん。 そして描写がとても美しいです。 特に冒頭部分の明るい雨とビニール傘の描写は、否応なく作品に引き込んでくれました。 それから登場人物たちの人柄もとても良いです。 特にヤン君は、クールだったバレンタインパートに比べると、ホワイトデーパートでの心の声は幾分おしゃべりなのですが、そこに矛盾を全く感じません。 とても自然に「ああ、そういうことだったんだ」と、バレンタインパートの謎が解けていく感覚を楽しませていただきました。 それにしても便利屋って、どうしてこうもワクワクするのでしょうか。 できれば、ヤン君&レオさんコンビの他の話も読んでみたいなと思いました。 とっても楽しめました。 ありがとうございます。
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多数さん、こんにちは。 レビューをありがとうございます。 ゆるきゅん、恐るべしですか( *´艸`) ゆるきゅん部屈指のメンバーが顔を揃えているこのイベント。 お誘いを受けた時、私は何も考えずに参加する旨を返事してしまったこと、後悔の嵐でした← この作品は、ペアを組ませていただいたダックさんのおかげですね。 雫の世界観を壊さないようにしたいなと思いつつも、やっぱり難しかったです。 作品を仕上げることができて、今はほっとしています(遅刻しましたが……) 素敵なイベントに参加できて、いろんなきゅんを堪能できてとても嬉しいです。 閲覧いただき、ありがとうございました。
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