スミレ

こんなに幼い頃から、全身全霊をとらわれてしまったら、どう生きていけばいいんだろう。 とお子の世界は一人に象られてしまった。 主人公の真っ直ぐで、純粋で、崇高なほどの想いに、抉られる。 貫く年月に、どうかその身を削らないでと願わずにいられない。 それでも、 熟すとは、なんと哀しく甘美なことか。 実際に起こった事象を始め、向き合うことに躊躇する様々な葛藤を超越した、真摯な表現に脱帽。 ただひたすらに、美しい情景を、美しい言葉で、それでいて深く突くように、的確に綴った、美しい物語です。
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