藍崎 舜

非常に完成度の高い綺麗な作品だと思います。 物語が創りこまれていて読みやすく、尚且つ魅力的なキャラクターたちのこれからが気になる作品です。 魔法学校と落ちこぼれのぼっち少女という一見使い古された設定の物語に見えますが、その設定がウェンズデイの元気さ・乱暴さ(失礼!)をいい意味で際立たせているのかなと思いました。 最初は友達が居たのに、あまりの落ちこぼれのせいで周りから人が居なくなる――普通の学園モノであれば暗い展開が待っていそうですが、魔法学校という実力が重視される場であるのでその状況が読者にも受け入れやすく、すんなりと頭に入っていきます。 そして1人なのに性格がひんまがっているということもなく、正々堂々凛とした姿なのもウェンズデイに対する読者の好感度をあげていることでしょう。 そして主な登場人物をウェンズデイとその使い魔のロロ、そして唯一話しかけにくるラストとその使い魔というライバルに絞ることで、それぞれのキャラクターの個性がぶれず、ここぞというタイミングでぴったりなセリフを吐いてくれます。 「皆凍っちゃえばいい!」-等と自分本位な発言をしながらも、皆を守ろうと尽力するウェンズデイはとにかく可愛らしいです。そして悪態をつきながらも最終的にはしっかりとついてくるロロ、最後の方でオイシイところをとっていってしまうラスト・・・この見事な見せ場の連続にはくぎ付けになりました。 美しい描写能力と、コンパクトに物語をまとめる技術が素晴らしく、ふと自分の作品を顧みて非常にさみしい気持ちにさせてくれました^^; 僕はもうこの作品に惚れてしまいそうです。 もう一度書きます。とにかく、ウェンズデイが可愛いです。 引き続き楽しみにさせていただきます!! ※以下蛇足ですが気になった部分をば※ P17の学園長のセリフ「それだと無理して~なってしまうから」の所は少し文が欠けているのでしょうか。 P30はウェンズデイのセリフ「卵の迷い込んだ」ではなく「卵が迷い込んだ」でしょうか
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うひょ(≧∇≦) 作品よりも素敵なレビューありがとうございます! 翻訳ファンタジー的な作品を読みたくて作り始めたので、最初はウェンズデイの性格がかなり悪い設定でした(^_^;) が、蓋を開けてみればちょっと乱暴なだけでウェンズデイ凄く良い子で私もビックリです。翻訳風ファンタジーじゃなくて、コバルト系ファンタジーになってしまう!と焦りましたが、まあよく考えたら何系でも楽しめたら良いかと(^◇^;) 1話ずつ小さな問題を解決?しながら世界を広げていけるよう頑張ります!
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ウェンズデイにそんな誕生秘話(?)があったとは...。いやぁ、でも洋風なイメージは伝わって来ますよ。箒に乗れないことの言い回しが西欧っぽくて、お洒落だと思います^^ セントラルにてウェンズデイに果たして職はあるのか...。そして本格的なラストくんの活躍に期待ですね。
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