石川キララ

雛姫さま、長期連載お疲れ様でした。 難しいテーマに真っ直ぐに向き合った作者様に敬意を表します。 大好きな作品が完結を迎え、今後も一人でも多くの読者様にこの作品が触れて頂けることを心より願っております。 ぜひ、想像してみて下さい。 行く手を拒むような凍てつく風が吹き、冷たい雪が舞い、視界さえも奪う中、目の前に二つの『道』があります。 その分岐点に佇み、迷います。 一つは、想い焦がれるままに進む『情熱』の道。 一つは、道徳的観念に基づき自制心が働く『倫理』の道。 ねぇ、どちらの道に進んだら良いかな? どちらに歩を進めることが幸せになれるかな? 主人公・深青。そして廉。恋に落ちる十代の頃から、2人はこの狭間で揺れることになります。 自分達の力では現実を打破出来ないこと。 恋焦がれる気持ちだけでは、どうにもならないこと。 そして、周囲の人々との交わる感情。 時に苦しみ、時に涙し、迷います。 そして自らの意思で変わっていく深青の姿に、きっと感じて頂ける‘‘何か”が待っていると思います。 そして。 深青に寄り添う廉がとにかく、いい男なのです。 彼の信念の強さと真っ直ぐに射抜く強い瞳。 そして、深青を想う気持ちの強さ。 雛姫さまの描く男は、文句無しにいい男。 片仮名4文字で済むような安い男じゃないから。 彼自身も数々の葛藤を繰り返し、自らの弱さも認め、その上で守り寄り添う力を蓄えた廉は、本当に‘‘いい男”なのです。 作者様が真摯に向き合ったこの作品。 読み終えた後、空を見上げたくなる。 そして、ふと振り返りたくなる。 自分の歩んで来た道は…… そしてこれから、歩んで行く道は…… 迷いながらも、信じる道を進みたい。 そう思える素晴らしい作品です。 雛姫さま、ありがとうございました。
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石川キララ様 素敵なレビューを有難う御座いました。 気付けば長い連載になってしまいました。 この連載は間違いなく、キララ様に支えて頂いてここまで来れました。 こんな風に長い連載も、中学からの2人を描くような事も、今後無いだろうなと思います。 レビューを読んだら物凄く立派な作品を書いたように錯覚しそうになりますが、現実は試行錯誤、文才の無さにもがきながら辿り着きました。 だからこそ、色々と学ばせて頂いた作品になります。 自分の驕ってた面、表現力の無さ。 逆に思った以上にうまくいく喜びも、勿論ありました。 きっとこんな風に語らずとも、キララ様はわかってますね。 廉も深青も
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