弭田

儚いんですね、この詩集全体を通して それは行・マスの開け具合や、三点リーダーやダッシュなどによるところどころの余韻にも表れていますし、擬音語の類から想像できる情景、感嘆詞、そしてもちろん多様な言葉回し、もうつまりは詩の節々から「儚い」という感想を抱きました。 儚い、と感想を持てる詩は案外中身のないものになりがちで、少なくともあまりきちんとした文学に親しんでこなかった私は儚い詩といえばちょっと物足りない印象を持つことが多かったのです。 ですが、なのです。この詩集の詩は儚いのですが拝読していると、そこはかとない渇望や他人や自分を大切に思う気持ち、自己反省や、忙しさのせいで忘れていた感動など、様々な意図をくむことができたのではないかと思います。 文章量も多くて、読むたびに儚くもどっしりと気持ちが伝わってきて、正直今回のイベントでいちばん読み返して、いちばん理解したいと思った作品でもあります、個人的には。 更に個人的に魅力的に思ったことを述べますと、季節を表す言葉があまり多くないのに、きちんと季節が感じられるところです。 表紙と、タイトルの通り青々しい季節感が4篇目まで貫かれ、最後の1篇で春の青と対照的な「朱夏」という言葉を思い出させる赤い夕日の中の生活風景が描かれ、深い季節への情のようなものを、わたしは勝手に感じ取り、しんみりした気分に浸りながら読了いたしました。 あとがきの解説もすてきでした! すっかり春から夏に移り変わる季節を堪能させていただきました。 このたびはレビューが大変遅くなってしまい申し訳ございません。 ともあれ、すてきな詩集をありがとうございます!
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弭田さん、こんにちは☆ とても素敵なレビューをありがとうございます! お礼が遅くなり、申し訳ありませんm(_ _)m 儚い、とは自分では全く思っていませんでしたが、改めて自分の詩を読み返してみると確かに儚いですね…(*_*) 弭田さんから頂いたレビューが長くて少し吃驚致しましたが、しっかりと読んで下さったんだなぁと、大変嬉しく思います(*^^*) 自分では気付けなかった事、客観的視点等、色々と気付かせて頂き、とても勉強になりました。 改めて、本当にありがとうございます。 最後に、素敵なイベントに参加させて頂きましたことを心より感謝申し上げますm(_ _)m ありがとうございます! 乱
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