常田花揺

普段、ミステリー作品をまったく読まない、推理モノに対しての経験値も耐性もない者が、思うままに行うレビューでございます。 強烈な個性は常軌を逸し、しかし、堅固すぎる理性こそ異常。 頑なに正常ぶっている亮介が一番おかしいな、そんな思いがぼんやりと、読むうちに浮かんでいました。 作品の中に感情移入できる人物がいなくて、苦労したんです。 ずっと心中を語り続けていた主人公とは、彼が抱える不必要な怒りが私の性質と反発し、軌道修正されたように現れる善性がしっくりこず。どこか卑怯な彼が受け入れられなかった。 私はきっと、ためらいもなく、思いのままに生きているから本質的に違いすぎたのだろうなと思いました。 何度も差し込まれる身内での推理会議は、読者を鈍らせ、推理を拡散させ、かえって真相から遠ざけた。これが推理小説のお約束なのか、それとも筆者の作戦だったのか。 主人公の律への不満は過剰ではないか。そんなに腹の立つことでもないのに、と思っていましたが、最終で、これは照れ隠しだったのかな、情緒不安定な彼のほうが実は面倒みられていたのか、と納得をしました。 世話を焼くことばかりが面倒をみることではなく、側にいることが重要なことなのだと、なんとなくですが、分かります。
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すみません。 訂正した時にネタバレチェックが外れていたのに気がつきませんでした。 作者殿、これから読まれる方々、申し訳ございません。
ときはなさん、こんばんは♪ レスが纏めてになってしまいすみません(´Д`;) しかしエドガー・A・ポーか私かって、凄い極端でビックリしました(@_@) まさに天と地…… 苦手にも関わらず読んでいただけて、とてもとても嬉しいです! 主人公に感情移入できないと辛いですよね(´Д`;) 私がそのタイプで、感情移入できないとなかなか読み進められないのです。 よくぞ最後まで読み進めて下さった、と思います…… もう半ばギャグ的なノリなので、ちょっと亮介の感情が不安定かつ不自然だったかもしれません。 ひとえに私の拙さゆえのことで、反省しております。 キャラがしっかり作れていなかったということなのかな、

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