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風見鶏が鳴く夜に
雨川 海(旧 つくね)
2015/7/27 13:28
まさにカオスと呼ぶに相応しい作品です。 時代背景は、過去とも未来ともつかず、最先端の科学技術か、はたまた魔法ともつかない乗り物が飛び交い、呪文が日常的に使われつつ、人々は文明を謳歌している。 そんな中で、前世の記憶を持つ青年と少女は出合います。 一見すると、典型的な異世界SFファンタジーに見えますが、かなり変わった要素も入っています。 まずは、島で行われる人間紅茶。ここで特出すべきは、人間紅茶ソムリエの存在です。性別、年齢、出身地別に抽出し、相手に合ったお茶を的確に差し出す彼は、蒸らす時間にまでこだわるプロ中のプロです。 また、紅茶に適した人間を拐う犯罪者でもあります。 そして、作品の中には、ダークで淫靡な要素だけに偏らず、笑える場面も多々あります。 例えば、エアジェットバイクがインパクトのある呪文を唱えます。それが、かなり長く続き、最初は「なんだコレ?」と思っていたのが、だんだん可笑しく感じ、最後は大笑いしてしまいました。まさか、リズムネタを文章で表現するとは思っていなかったので、衝撃的でした。 他にも、青年が夢の中で前世の記憶を呼び覚ました時、大きな犬と一緒に牛乳を運んでいるシーンが有ったりして、コネタの織り込みが良い感じです。 そして何より、困難を前にギブアップせずに立ち向かった主人公にエールを贈りたいです。★★★★★ お疲れさまでした。フランダースの犬とリズムネタと紅茶ソムリエの回収をありがとうございます。 それにしても、きっちり纏まった話になり、そして、感動的な展開に、読んで唸ってしまいました。艦コレを思わせる軍艦たちも、可愛らしいです。 壮大なダークロマンファンタジー。
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筑紫 のあ
2015/5/31 5:49
人間紅茶ソムリエΨ( ̄∇ ̄)Ψ
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