下町情緒と「粋な」魅力を兼ね備えた、浅草という街を舞台に描かれる、心温まるヒューマニズム・ミステリーです。  あまり日本にはこういった種類のミステリーがなかったので(強いて言えば、若竹七海先生のコージー・ミステリーくらいかな?)是非とも連作集・シリーズ化で、奈津子ちゃんの活躍を見守って行きたいですね。  栄太郎や一之など、脇を固める人物も(浅草風に言えば)名役者たちであり、そこには「今は生きていないのに、活き活きとしている」(!)複数の人の味わいも楽しめます。  一点だけ、注文を付けるなら「花やしき」編で、途中から人称が変わってしまいますが(構成上その方が書き易かったのかも知れませんが)なるべくなら、奈津子の視点を固定したまま、物語を進めてもらいたかったです。  その方が、両親の想いや未だ彼らを心配している娘の切なさが、一層(地の文の説明に頼らず)引き立ったと思うので。  とは言え、この物語は実に奥深い楽しさと人情、スリルに満ち溢れています。  ありきたりのミステリーに飽きている方には、全力でオススメします!
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熊川さん、レビューありがとうございます。 初のミステリーカテゴリ参戦作品なので、手探りですすめてきました。 なんとか完結させた。ってのが本音です(笑) 今後の糧になる作品だと自分の中では、思い入れの強い作品です。 読んでくださり、ありがとうございました!!
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